大切な着物を保管する方法とやっぱり桐箪笥が良い理由

着物をきた女性

着物は七五三と成人式ぐらいしか着る機会が無いという人もいますが、近年若い年代でも着物の魅力に魅せられる人が増えていると言われます。着物を着ていくような改まった場所が無いなんて考えではなく、古いきものでも今風におしゃれに堂々と着こなす柔軟な発想が生まれているのは素敵な事ですね。

着物を好きになる人が増えて、気軽に楽しめるのはうれしい事なのですが、その正しい収納保管方法はまだまだ理解している人は多くはないようです。お気に入りの大切なきものを長く大切に着続けるためにも、適切な保管方法を知っておくことは大きなメリットがあります。昔からきものの保管方法で最適とされてきたのが桐箪笥に収納することです。繊細な素材でできたきものは湿気の多いところに保管するとカビが生えやすく、生地を傷めてしまう事に繋がります。

日本の気候は多湿なのが特徴で、きものを長期間適さない環境で保管するとかびやすい環境になりがちです。桐箪笥が優れているのは材料に使われている桐の調湿機能のおかげです。桐は吸湿性に優れた特性があるため、湿度の高い時には吸湿して膨張し、箪笥の気密性を高めます。

反対に空気の乾燥した時期には箪笥が湿気を放湿して収縮して、箪笥の中の湿気を取り込むことで自動的に桐ダンス内の湿度を一定の範囲に調整してくれるところが桐ダンスのメリットです。この機能のおかげで中にしまった着物が必要以上に湿気の影響を受けずに済むため、傷みを防いで理想的な保管場所になるという仕組みです。

また、着物にとって一番の敵であるカビから守るだけでなく、桐自体が虫が付きにくく、火事でも燃えにくいという特性もあるため、大切な着物の保管には桐箪笥が最適だと言われています。とは言え、現在の住宅事情では大きな桐ダンスはとても置く場所がないというときにおすすめなのが、桐の収納ボックスです。これならサイズもコンパクトで場所をとらないので気軽に利用できます。

また着物保管方法で大切なのが、畳んでしまう前にきちんと風通しをすることです。そして一枚ずつたとう紙に包んで保管するのが基本です。さらに本来は一枚一枚虫干しをするのが理想的です。虫干しは最も空気の乾燥する秋の終わりから冬の時期に、晴天の続いた日を選んで行うようにします。そして畳んでたとう紙に包んでしまうにあたって防虫剤や乾燥材などを使用する時は、着物や帯には直接それらの薬品が触れないように注意が必要です。